海外FX業者の中には、両建て取引を全面的に制限しているところもあります。
しかし、AXIORYでは、基本的に両建てが許可されており、正しく活用することで取引の幅を広げることができます。
とはいえ、全ての両建て取引が無条件で認められているわけではなく、いくつかのルールや注意点を守ることが重要です。知らずにルール違反となるような取引を行なってしまうと、口座凍結や出金制限などのリスクもあるため、事前の理解が欠かせません。
本記事では、AXIORYにおける両建ての仕組みや基本的な考え方から、口座タイプによる違い、禁止されている両建てなどを詳しく解説します!
なお、ここからの内容は全てAXIORYのリアル口座を持っている方に向けた内容となっています。
まだAXIORYのアカウントを持っていない方は、まずはリアル口座を開設してからこの記事に戻ってきてくださいね!
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公式サイト:https://www.axiory.com
【はじめに】AXIORYの両建ての基本情報

FXの取引手法にはさまざまなものがありますが、その中でも「両建て(りょうだて)」は、相場の不確実性に備えるためのテクニックとして多くのトレーダーに活用されてきました。
本章では、AXIORYの両建てについての基本的な内容を押さえていきましょう!
両建てとは?仕組みを基本から解説
両建てとは、同じ通貨ペア・同じロット数で「買い」と「売り」のポジションを同時に保有する取引手法です。
例えば、
- 「ドル円」の買いポジションを1ロット
- 「ドル円」の売りポジションを1ロット
保持した場合、ドル円1ロットについての両建てが成立します。
このように売りポジションと買いポジションの両方を所持すれば、相場変動による損益を相殺することができるのです。
この手法は、相場の方向性が読みづらい時にリスクヘッジとして使われることが多く、適切に使えば含み損を限定しつつ、タイミングを見計らって利益を狙うことも可能です。
AXIORYでは両建てが認められている
AXIORYは、公式に両建て取引を認めているFX業者の一つです。
個人口座・法人口座をとわう、同一口座内での両建ては自由に行うことができます。また、同一口座内であれば追加証拠金(マージン)も最小限に押さえられる設計となっています。
AXIORYの両建てのルール

先ほどもご紹介した通り、AXIORYでは両建て取引が公式に認められています。
しかし、全ての口座タイプで同じように扱われているわけではありません。両建てを活用する際には「どのプラットフォームで取引するか」によって、必要証拠金のルールや資金の拘束具合が変わってくるため、事前に仕組みを理解しておくことが非常に重要です。
ここでは、AXIORYの両建て時に知っておくべきルールについて解説します!
口座の取引プラットフォームごとに両建て時の必要証拠金が異なる
AXIORYでは、取引プラットフォームよって両建て時に必要とされる必要証拠金に違いがあります。
AXIORYは「MT4」「MT5」「cTrader」の3つの取引プラットフォームを用意していますが、cTraderのみ両建て時の必要証拠金の計算式が異なります。
| プラットフォーム | 計算方法 |
|---|---|
| MT4/MT5 | 両建て時、必要証拠金は相殺される (つまり、0になる) |
| cTrader | 両建て時、必要証拠金は半額となる (つまり、両建てによる相殺は起きず、売り・買いポジションの内ロットが大きい方の証拠金が必要となる) |
参考:AXIORY公式FAQ
これだけではわかりづらいので、以下に具体的な計算方法を紹介します。
USDJPYについて
- 売りポジション:3ロット
- 買いポジション:2ロット
を同時に保持した。
この時、2ロットのポジションについて両建てが成立し、売りポジションと買いポジションの2ロットについて相殺される。
結果として、必要証拠金が発生するのは
- 売りポジション:1ロット
- 買いポジション:0ロット
となり、合計1ロット分の証拠金があればポジションを保持できる。
つまり、AXIORYで両建て取引を行なった場合、「MT4/MT5」より「cTrader」の方がより多くの証拠金が必要となります。
同一口座内での両建てのみ許される
AXIORYでは、同一口座内でのみ両建て取引が許されています。
以前は異なる口座間での両建て取引も許されており、両建てに関する制限はほとんどなかったのですが、これを悪用して取引するユーザーがいたため、現在は複数口座間での両建て取引はできなくなっています。
AXIORYの両建ての禁止事項

AXIORYでは基本的に両建てが認められているとはいえ、全ての両建てが自由に行えるわけではありません。
禁止取引を行わないよう、以下で確認していきましょう!
ここから紹介する禁止事項は、故意ではなくとも違反と見なされる可能性があるものです。
知らない間に規約違反をしていると、最悪の場合口座凍結などの厳しいペナルティが科される可能性もあるため注意が必要です。
複数口座間での両建ては禁止されている
まず1つ目に、AXIORYでは現在、複数口座間での両建て取引は禁止されています。
AXIORYにはゼロカットシステムと呼ばれるトレーダー保護のための仕組みがあるのですが、これと両建て取引を組み合わせて悪用することで、リスクなしで利益を得る不正を行うユーザーが散見されました。
そのため、かつては両建て取引に関して一切の制限がありませんでしたが、AXIORYでも複数口座間の両建てが禁止されるようになったのです。
他業者間との間で両建ては禁止されている
AXIORYの口座同士だけでなく、他のFX業者の口座との間で両建てを行なうことについても禁止されています。
他業者の口座との間で両建てを行うことも以前は認められていたのですが、やはりこれを悪用した取引をするユーザーが現れたことを受けて、現在では禁止となっています。
ボーナスを悪用した両建ては禁止されている
最後に、AXIORYでは、ボーナスを悪用した両建て取引も禁止されています。
詳しい手口は悪用の危険があるためここには記載しませんが、ボーナスとゼロカットシステムを組み合わせて悪用することで、AXIORYに損害を与える形で利益を得るユーザーがいました。
このような取引はどのFX業者でも取締られており、重大な規約違反があったとして厳しいペナルティが科される可能性があります。
AXIORYの両建てのメリット・デメリット

結論として、両建ては純粋な取引において意味は全くありません。
FXは相場の将来の動きを予測し、商品の価格が上昇する場合にはロングポジション(買いポジション)を、下落する場合にはショートポジション(売りポジション)を保持することで利益を狙う取引です。
そのため、両方のポジションを持ってしまうと、価格が上昇した場合にも下落した場合にも、一切の利益を得ることができなくなります。
ただし、両建て自体には意味がなくとも、副次的な効果として両建てがメリットやデメリットを産むことはあります。
本章では、それらの副産物を「両建てのメリット・デメリット」としてご紹介します!
両建てのメリット
AXIORYでの両建てのメリットは、以下の通りです。
それぞれ確認していきましょう!
税金対策に利用できる
両建ての最も大きなメリットは、「税金対策ができること」です。
FX取引をして利益が出た場合にはもちろん所得税が発生するのですが、この「利益」には含み益は入っていません。
そのため、ポジションを保持したまま決済さえしなければ、たとえ両建てによって利益分が確保されていたとしても、その年の収入にはならず、課税を先送りすることができるのです。
短期戦略・長期戦略を組み合わせるのに役立つ
短期取引・長期取引の両方を同じ銘柄に対して行う場合にも、両建て取引を活用することになります。
例えば、ドル円が長期的には下落するが、短期的には上昇すると予測した場合、長期用のポジションをショートで持ち、短期用のポジションをロングで持つことになります(両建て状態)。
両建てのデメリット
AXIORYでの両建てのデメリットは、以下の通りです。
順に解説いたします!
両建て取引自体では利益を得ることはできない
まず基本として、両建て自体には何の損得もなく、一切の利益を得ることができない状態であることを知っておいてください。
両建て取引をするとポジションを決済したのと同じ効果が生まれるため、市場の相場が変動しても、含み益・含み損の額は確定された状態となります。
必ずスプレッド・取引手数料分のコストが多くかかる
両建てをした場合、スプレッドや取引手数料が余計にかかってしまうことには注意が必要です。
両建てでは通常の取引の2倍のポジションにエントリーすることになるため、このままでは取引にかかるコストも単純に2倍になります。
ただし、もし両建てを行なった銘柄について引き続き取引をするのであれば、次のような方法で通常の取引と同様のコストに抑えることができます。
Aさんはドル円を取引し、次のように両建てを行いました。
- ロングポジション:3ロット
- ショートポジション:3ロット
しばらくして、Aさんはドル円が上昇すると予測し、1ロットの取引を行いたいと考えました。
通常であれば1ロットのロングポジションに新たにエントリーするのですが、ここで代わりに
ショートポジションを1ロット決済
します。
すると
- ロングポジション:3ロット
- ショートポジション:2ロット
となり、両建ては2ロットについて成立し、ロングポジション1ロット分にエントリーした状態ができあがります。
両建てをしている銘柄のポジションにエントリーする場合、エントリーしたいのと反対のポジションを決済することで、コストを追加で支払うことなく取引することができます!
長く両建て状態が続くと、必ずマイナススワップがコストとなる
両建て状態ではスプレッドだけでなく、スワップポイントによるコストの増大にも注意する必要があります。
FX取引では、ペアとなっている通貨間の利息を調整するため、日を跨いでの取引にスワップポイントが発生します。
純粋な利息分の調整であれば両建てをしても±0となるはずですが、実際には調整時のコストがスワップに上乗せされています。
そのため、両建てをした際のスワップポイントの合計は必ず0以下となり、マイナス分は取引コストとしてトレーダーが負担することになるため注意が必要です。
両建てのメリット・デメリットの両方を理解しつつ、うまく取引戦略を組み上げてみてくださいね!
AXIORYの両建てに関するよくある質問(FAQ)

【さいごに】AXIORYの両建てについて徹底解説!

ここまで、AXIORYの両建てについて詳細に解説してきました。
「両建てには意味がない」といった意見もありますが、それはあくまで純粋なFX取引の収支における話です。実際には、税金対策・複数の戦略を同時に運用する場面などで、両建ては大いに活用の余地があります。
また、AXIORYでは両建てが公式に認められてはいますが、どんな両建てもOKというわけではありません。
- 複数口座間/他業者の口座間での両建て
- ボーナスを悪用した両建て
などは禁止されているので、両建てをする際にはAXIORYの利用規約・取引条件をしっかり確認するようにしましょう。
ルールを守ってうまく両建てを利用すれば、さらにコストを削減しながら取引を有利に進められるはずです。
皆さんもぜひ、AXIORYの口座でのFX取引に両建てを取り入れてみてくださいね!



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