Vantage(ヴァンテージ)の禁止事項は、顧客契約・ボーナス規約・入出金規約の3つの文書に分かれて書かれています。両建て・EA(自動売買)・スキャルピングそのものは禁止されていません。
ただし、スプレッドが広がった局面を狙う取引、価格エラーを突くアービトラージ、ボーナスを使った両建て、第三者名義の入出金は、利益の取り消しや口座の停止の対象です。
| 取引・行為 | Vantage での扱い |
|---|---|
| 同じ口座の中の両建て | 認められている 濫用と判断されると通知なく決済 |
| ボーナスを使った両建て | 禁止 クレジットの削除と利益の取り消し |
| 口座をまたぐ両建て 他社との両建て | ボーナス利用中は参加の取り消し それ以外も「人工的な取引状況」と判断されると対象 |
| EA(自動売買) | 使える 配信価格を不公正に突くソフトは対象 |
| スキャルピング | 使える スプレッド拡大局面を狙うものは対象 |
| アービトラージ 価格エラーの悪用 | 禁止 |
| 第三者名義の入出金 | 禁止 利益の無効と口座の閉鎖 |
| 違反と判断されたとき | 口座の一時停止・注文の無効化・利益の取り消し・口座の終了 |
どの項目も「Vantage の単独の裁量で判断する」と書かれていて、回数や秒数のような基準は規約にありません。この記事では、規約の条文をもとに、止められる取引と、違反と判断されたときの扱いを解説します。
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Vantageの禁止事項一覧|手法別の早見表
Vantage が止めている取引・行為は、4つのグループに分かれます。取引の狙い方、ボーナスの使い方、入出金の名義、口座と登録情報です。
手法の名前で一律に禁止されているのは、アービトラージと価格エラーの悪用です。残りは「どう狙ったか」で判断されます。

| 取引・行為 | 扱い | 根拠 |
|---|---|---|
| 同じ口座の中の両建て | 認められている | 顧客契約 3.7条 |
| ボーナスを使った両建て | 禁止 | ボーナス規約 |
| 口座をまたぐ両建て 他社との両建て | ボーナス利用中は対象 それ以外も判断しだい | ボーナス規約 顧客契約 1.3条 |
| EA(自動売買) | 使える | 公式ヘルプ |
| スキャルピング | 使える スプレッド拡大狙いは対象 | 顧客契約 1.3条 |
| 指標発表・週明けの取引 | 取引できる ギャップ狙いは対象 | 顧客契約 1.3条 |
| アービトラージ 価格エラーの悪用 | 禁止 | 顧客契約 1.3条・3.8条 |
| 他人と同じ IP アドレスでの取引 | 債務不履行事由に明記 | 顧客契約 1.3条 |
| スワップフリー口座の不正利用 | 禁止 | 顧客契約 5.5条 |
| 第三者名義の入出金 | 禁止 | 入出金規約 |
| 取引をしない入出金の繰り返し | 手数料の請求 口座の閉鎖 | 入出金規約 |
| 追加口座(複数口座)を持つこと | 認められている | 顧客契約 2.1条 |
禁止事項が書かれている文書は3つ
Vantage の顧客契約(2025年12月版・全60ページ)には、「禁止事項」という章がありません。「禁止」という語が出てくるのは3か所だけで、どれも不可抗力や保証人の支払いなど、取引の手法とは関係のない条文です。
取引で止められる行為は、契約の冒頭にある用語の定義(「債務不履行事由」と「不審取引行為」)と、両建て・価格エラー・スワップフリー口座の条文に分かれています。ボーナスを使うときの禁止はボーナス規約に、入出金の禁止は入出金規約にあります。

| 文書 | 書かれている禁止 |
|---|---|
| 顧客契約 | 両建ての濫用/スプレッド拡大局面のスキャルピング/アービトラージ/価格エラーの悪用/同じ IP アドレス/スワップフリー口座の不正利用 |
| ボーナス規約 (キャンペーンごと) | チャーニング/クレジットを使ったヘッジ/社内または社外のヘッジ |
| 入出金規約 入出金ポリシー | 第三者名義の入出金/取引をしない入出金の繰り返し |

顧客契約の正文は英語です。日本語版は参考訳で、内容が食い違うときは英語版が優先されます(1.4条)。
公式ヘルプセンターにも、禁止事項や口座凍結をまとめた記事はありません。Vantage の公式メディアには XM や Exness の禁止事項を解説した記事がありますが、Vantage 自身の禁止事項の記事は見当たりません。確かめるには規約を読むしかないので、以下で条文ごとに整理します。
Vantageの両建てはどこまで認められるか
同じ口座の中で、同じ銘柄の買いと売りを同時に持つ両建ては認められています。止められるのは、ボーナスを使った両建てと、濫用と判断された両建てです。

同じ口座の中の両建ては認められている
顧客契約 3.7条は、両建ポジションを「他の未決済ポジションと反対方向の未決済ポジション」と定義し、特定の金融商品について執行を認めると書いています。同じ数量の買いと売りを持つ「完全両建」は、必要証拠金をゼロまで減額できる、とも書かれています。
注意が要るのは、両建てを外すときです。片方を決済すると、残ったポジションに必要証拠金が全額かかります。証拠金が足りなければ、その場で決済の対象になります(3.7条 c)。外す前に、有効証拠金の余力を確かめてください。

濫用と判断される両建て
3.7条 d) は、両建てが「濫用されている」と Vantage が判断した場合、通知なく全部または一部を決済できると定めています。「通常の取引過程におけるものではない」「疑わしい取引活動を構成する」と判断された場合が、これに当たります。
続く段落には、調査の結果しだいで、口座を直ちに終了し、疑わしい取引から生じた利益を取り消し、関連すると認められる全ての口座を終了できる、と書かれています。

契約のほかの箇所で名指しされている両建ては、次の2つです。
- 「約定保証を不正に利用する目的での両建注文」(債務不履行事由)
- 同一または類似の原資産について、同時期に買建と売建のポジションを持つなどして、人工的な取引状況を作る行為(不審取引行為 a)。口座資金の出所は問わない、と書かれている

ボーナスを使った両建て・口座をまたぐ両建て
ボーナス(クレジット)を使った両建ては、ボーナス規約で禁止されています。規約の文言は「クレジットボーナスを使用してポジションをヘッジすることは禁止」で、違反するとクレジットが削除され、ヘッジで得た利益も取り消されます。
別の口座や他社の口座と組み合わせる両建てについて、ボーナス規約は「社内または社外でのヘッジ行為が確認された場合」に参加を取り消すと書いています。一方、顧客契約に「複数口座間」「他社間」という言葉はありません。ボーナスを使っていなくても、上の「人工的な取引状況」に当たると判断されれば対象になります。
両建てを使うなら、同じ口座の中で完結させ、ボーナスが残っている口座では行わないでください。
EA(自動売買)・スキャルピング・指標トレードは禁止されていない
EA・スキャルピング・指標発表時の取引は、どれも Vantage で使えます。規約が止めているのは手法そのものではなく、配信価格やスプレッドの広がりを不公正に突く使い方です。

EA(自動売買)
公式ヘルプセンターは、MT4 を「エキスパートアドバイザー(EA)で自動売買対応」、ECN口座とプレミアム口座を「エキスパートアドバイザー(EA)やコピートレードの利用が可能」と案内しています。顧客契約に、EA や自動売買を禁じる条文はありません。
止められるのは、債務不履行事由に書かれた「当社が提示または配信する価格の算出方法を操作し、または不公正に利用する目的もしくは効果を有する電子機器、ソフトウェア、アルゴリズムもしくは取引戦略」です。配信の遅れや価格のずれを突く EA が、これに当たります。第三者に使わせることも対象です。
スキャルピング
公式ヘルプセンターは ECN口座を「スキャルピングやデイトレードを行うトレーダーや機関投資家向けに設計」と案内しています。そのうえで顧客契約は、「異常な流動性低下時等のスプレッド拡大局面を利用」したスキャルピングを不審取引行為に挙げ、債務不履行事由の「故意の不正行為」の例にも「スキャルピング」の語を入れています。

早朝や指標発表の直後など、スプレッドが広がった瞬間だけを狙って売買を繰り返す形は避けてください。口座の選び方と実質コストは次の記事で、スプレッドと手数料の一覧はVantageの手数料一覧で解説しています。

指標発表・週明けの窓を狙う取引
指標発表の前後や週明けにも取引はできます。不審取引行為に挙がっているのは、「市場終了前または重要な公表前に、過度なレバレッジを用いて価格ギャップを利用する意図」の注文です。
2026年3月20日からは、主要な経済指標の15分前から発表後5分まで、月曜のオープン後30分、月〜木のクローズ前30分、金曜のクローズ前3時間に、新しく建てるポジションの最大レバレッジが自動で下がります(FX は200倍・金は100倍)。対象の指標は、毎週の「ダイナミックレバレッジ適用のお知らせ」で事前に公表されます。

EA やスキャルピングに向く ECN口座は、次のボタンから開設できます。
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指標の前後や週明けにレバレッジが下がる時間帯と、銘柄ごとの取引時間は、次の記事にまとめています。

アービトラージ・価格エラーの悪用・同じIPアドレスでの取引
手法として明確に禁止されているのが、アービトラージ(裁定取引)と価格エラーの悪用です。ほかの利用者と同じ IP アドレスを使うことも、契約に名指しで書かれています。
| 行為 | 契約の記載 | 条文 |
|---|---|---|
| 市場外価格を使ったアービトラージ | 故意の不正行為の例 | 1.3条 |
| 価格提示エラーによる利益取得 | 取引の取消・反転・条件の変更 | 1.3条 3.8条 c) |
| システムの問題・エラーの悪用 | 報告する義務 利益目的の悪用と裁定取引は不可 | 3.8条 d) |
| スナイピング | 故意の不正行為の例 | 1.3条 |
| コミッション目的の過度な売買 | 故意の不正行為の例 | 1.3条 |
| ほかの利用者と同じ IP アドレス ほかの利用者との通信 | 債務不履行事由 | 1.3条 |
| スワップフリー口座でのキャッシュバックアービトラージ・キャリートレード | 全取引の無効化 | 5.5条 e) |
価格エラーは見つけたら報告する義務がある
3.8条 d) は、取引プラットフォームやウェブサイトの問題・エラーを見つけたときに報告する義務を定め、「利益目的で悪用または裁定取引を行ってはならない」と書いています。
明らかにおかしいレートで約定した取引は、あとから取り消されるか、条件を直されます(3.8条 c)。対象は、プログラムの不具合、価格配信の遅延、データフィードのエラー、誤った価格設定です。

家族やシェアハウスで同じ回線を使うとき
債務不履行事由には「他のお客様と同一の電子識別情報(IPアドレス等)の使用、または他のお客様との通信」が入っています。同じ自宅の回線で家族がそれぞれ口座を持つ場合や、同じ VPS を複数人で使う場合に当てはまる書き方です。

契約の文言では、同じ IP アドレスを使うこと自体が対象です。実際に止めるかどうかは Vantage の裁量で、基準は書かれていません。家族がそれぞれ口座を持つ場合は、同じ銘柄を同じタイミングで反対方向に建てないこと、ボーナスを重ねて受け取る前にサポートへ確かめることをおすすめします。なお、契約に VPN という語は出てきません。
スワップフリー口座の不正利用
5.5条は、スワップフリー口座を「スワップから利益を得ること、またはスワップを支払わないことを目的として」利用してはならないと定めています。
キャッシュバックアービトラージやキャリートレードなどの不正利用と判断されると、疑いのある全口座の取消、スワップの回収、契約の終了、口座で行った全取引の無効化の対象です。

ボーナスを使うときに増える禁止事項
口座開設ボーナスや入金ボーナスを受け取ると、顧客契約に加えてボーナス規約の禁止が掛かります。増えるのは、チャーニング、クレジットを使ったヘッジ、社内または社外のヘッジの3つです。

| 禁止 | 内容 | 結果 |
|---|---|---|
| チャーニング | 利益目的のみで、FX・CFD の取引を頻繁に開いて閉じる | 参加の取り消し |
| クレジットを使ったヘッジ | ボーナス(クレジット)を証拠金にした両建て | クレジットの削除 利益の排除 |
| 社内または社外のヘッジ | 別の口座や他社の口座と組み合わせた両建て | 参加の取り消し |
| 虚偽の情報・詐欺行為 | 登録情報のうそ | 資格の剥奪 |
参加を取り消されると、付与済みのボーナスは口座から差し引かれます。クレジットを使ったヘッジは、ヘッジで得た利益も取り消しの対象です。

同じ禁止が、キャンペーンごとの規約に繰り返し書かれています。
| 規約 | 書かれている禁止 |
|---|---|
| 口座開設ボーナス | チャーニング/クレジットを使ったヘッジ/社内または社外のヘッジ/虚偽の情報 |
| 入金ボーナス | 上の4つ。ボーナスを利用して得た利益を無効にできる、とも書かれている |
| V友紹介 | チャーニング/クレジットを使ったヘッジ/内部または外部のヘッジ |
| VPS 利用サービス | 過剰売買(チャーニング)/クレジットを使ったヘッジ/社内または社外のヘッジ |
| Vプレミアム預金 | クレジットを使ったヘッジ/内部または外部のヘッジ |
| ヴァンテージリワード | 不正使用・詐欺の疑いで、ポイントやクーポンの取り消し |
口座開設ボーナスは1人1回です。入金せずに利益を出金するには3ロット以上の取引が要り、出金できる利益は10,000円(70ドル)までです。各取引は5分以上保有する決まりです。
トレード大会(Vantage Cup)でも、両建てやチャーニングは失格の理由になります。大会の条件はVantageのトレード大会の記事で解説しています。
金額と受け取りの手順はVantageの口座開設ボーナスと入金ボーナスの条件で、全キャンペーンの条件と、出金したときに減るクレジットの計算は次の記事で解説しています。

入出金と口座で禁止されていること
入出金では、第三者名義の入金・出金と、取引をしない入出金の繰り返しが禁止です。口座については、うその登録情報とパスワードの共有が対象になります。追加口座を作ること自体は認められています。

第三者名義の入金・出金
入出金規約は「第三者による入出金は禁止されています」と定めています。第三者からの支払いが確認されると、支払いの取消、未決済ポジションの決済、利益の無効、取引口座の解約の対象です。
家族名義のカードや銀行口座も、取引口座の名義と違えば第三者に当たります。出金先も、入金に使った本人名義の口座に限られます。

取引をしない入出金の繰り返し
クレジットカードや電子決済サービスで入金したあと、取引をしない(またはごくわずかな取引だけ)で出金を申請すると、決済手数料と処理手数料を請求されることがあります。繰り返すと口座は閉鎖されます(入出金規約の追加規約)。入金は取引にだけ使う、というのが規約の前提です。

公式ヘルプセンターも、入金と出金だけが繰り返されて取引が確認できない場合は、出金リクエストを拒否することがあると案内しています。

入出金の規約は2本あります。ウェブページの「入出金規約」と、PDF の「入出金ポリシー」です。PDF のほうには、本人確認が終わっていない口座は出金できない、不審な資金提供があれば入金の拒否・取引の無効化・契約の解除ができる、という条文が追加で入っています。
入金・出金の手順と、名義や出金先のルールは次の記事で解説しています。


複数口座・複数アカウント
顧客契約 2.1条は「お客様は、複数の口座を申請することができます」と定めています。公式ヘルプセンターも、1つのメールアドレスで複数の取引口座を作る手順を案内しています。追加口座を持つこと自体は違反ではありません。

対象になるのは、別のメールアドレスや他人の名義で会員登録を重ねることです。顧客契約にこの行為を名指しした条文はありません。ただし、登録情報が「虚偽または誤解を招くもの」であれば債務不履行事由に当たり(1.3条)、契約を直ちに終了できる事由にもなります(9.3条)。口座開設ボーナスは1人1回なので、ボーナス目的の重複登録はボーナス規約にも触れます。
追加口座の作り方と、持てる口座の数は、Vantageの追加口座の作り方で解説しています。
パスワード・口座の共有
口座番号やパスワードなどのセキュリティ情報は、秘密に保つ義務があります(2.2条)。本人に代わって注文する人を置くときは、委任状の形式で Vantage に通知する決まりです(2.4条)。紹介者(IB)やアフィリエイトであっても、口座にアクセスする権限は持ちません(2.3条)。
公式ヘルプセンターは、パスワードを家族や友人にも教えないこと、個人情報を他人に渡して口座開設を頼まないことを呼びかけています。
禁止事項に違反するとどうなるか|口座凍結・利益の取り消し
違反と判断されると、口座の一時停止、注文の無効化、利益の取り消し、口座の終了へと進みます。関連すると認められたほかの口座も対象です。

| 措置 | どんなとき | 根拠 |
|---|---|---|
| 口座の一時停止 注文の無効化 損失の回収 | 疑わしい取引行為を認識したとき | 顧客契約 1.4条 b) |
| 両建ての強制決済 | 両建ての濫用と判断したとき(通知なし) | 3.7条 d) |
| 利益の取り消し 口座の終了 関連口座の終了 | 調査で疑わしい取引と判断したとき | 3.7条 |
| ポジションの取消・無効化・修正 | 債務不履行事由が起きたとき | 12.7条 |
| 取引の取消・反転 | 公正な市場価格を反映しない価格での取引 | 3.8条 c) |
| 全取引の無効化 | スワップフリー口座の不正利用 | 5.5条 e) |
| クレジットの削除 ヘッジ利益の排除 | ボーナス規約の違反 | 各ボーナス規約 |
| 利益の無効 口座の解約 | 第三者からの入金・出金 | 入出金規約 |
| 契約の即時終了 | 虚偽の情報・異常な取引状況など | 9.3条 b) |
契約には「何回目で停止」「何秒以内なら違反」のような基準がありません。判断は Vantage の単独の裁量で、事前の通知が無い場合もあります。
規約の範囲で取引する分には、EA もスキャルピングも制限なく使えます。口座開設は次のボタンから進めます。
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ゼロカットが使えなくなる場合
マイナス残高の補てん(ゼロカット)は、サポートに連絡したあと、Vantage が「通常の取引活動の過程で発生した」と判断した場合に行われます(11条)。次の場合は対象外です。
- 天災・戦争などの不可抗力
- 異常な市場状況、例外的な値動き
- マイナス残高が取引活動によるものではない場合(手数料や費用など)
- 顧客契約や市場規則の違反に関連して発生した場合
ゼロカットの濫用を狙った取引は、それ自体が不審取引行為(e)です。補てんの前に、同じ名義のほかの口座の残高と相殺されることもあります。
「凍結」と「アーカイブ」は別のもの
取引口座が使えなくなっても、違反で止められたとは限りません。Vantage は、残高が無く30日間取引の無い取引口座(リアル口座・デモ口座)をアーカイブします。違反による停止ではないので、マイページから追加口座を申し込めば取引を続けられます。

マイページそのものが閉鎖された場合は、ログイン画面に「お客様のアカウントは一時的にご利用いただけません」と表示され、パスワード再設定のメールも届きません。この表示が出たら、次の章の手順でサポートに連絡してください。パスワードの間違いなど、ほかの原因はVantageにログインできない原因と対処法で切り分けられます。
違反を疑われたとき・口座が止まったときの対処
口座が止まった、利益が取り消された、というときは、記録をそろえてサポートにメールで問い合わせます。Vantage から求められた書類は、10日以内に出してください。
取引履歴と入出金の記録を保存する
MT4・MT5 の口座履歴を、期間を指定してレポートとして保存します。マイページの入出金履歴と、Vantage から届いたメールも残しておきます。
サポートにメールで問い合わせる
宛先は support@vantagetradings.com です。チャットよりも、やり取りが残るメールを使います。次の項目を書くと、確認が早く進みます。
- 登録した氏名・メールアドレス・取引口座の番号
- 起きたこと(画面に出た文言、気づいた日時)
- 対象の取引(チケット番号・銘柄・約定の時刻)
- 求める対応(理由の説明、出金の再開など)
求められた書類を10日以内に出す
顧客契約 1.4条は、調査への協力(追加の本人確認書類、資金の証明など)を定めています。書面で求められた情報を10日以内に出さないと、それ自体が債務不履行事由になります。
解決しなければ、苦情として書面で提出する
苦情対応ポリシーは、苦情を書面(メール可)で受け付けると定めています。氏名と連絡先、苦情の詳しい内容、取引の日時、関連する書類を添えて送ります。
| 苦情の段階 | 期限 |
|---|---|
| 受領の確認 | 受領後48時間以内(書面) |
| 調査と回答 | 苦情または追加情報の受領日から21日以内 理由を付した書面で回答 |
| 紛争解決機関への申し立て | 最終決定の受領日から6か月以内 |
Vantage は、紛争解決機関である金融委員会(The Financial Commission)の会員です。サポートへの連絡は、次のボタンから行えます。
出金を拒否できると規約が書いている条件と、本人確認の書類が通らないときの対処は、次の記事で解説しています。


公式メディアと規約で説明が食い違うところ
Vantage の公式メディア(Vantage Trading が運営する解説記事)には、顧客契約と合わない説明が4つあります。判断の基準になるのは、契約書である顧客契約と各規約です。
| 公式メディアの説明 | 規約・お知らせの記載 |
|---|---|
| スキャルピングや EA を禁止する決まりは無く、口座凍結のリスクはゼロ | 顧客契約は「スキャルピング」を2か所で挙げている スプレッド拡大狙いは対象 |
| 指標発表時のレバレッジ規制は無い | 2026年3月20日から指標の前後に下がる 毎週のお知らせが基準 |
| 複数口座間の両建ては利用規約で禁止 | 顧客契約に「複数口座」の語は無い ボーナス利用中は対象 |
| 別のメールアドレスでの複数アカウントは禁止 | 名指しの条文は無い 会員登録は1人1つ |


3つ目の根拠になるのは、ボーナス規約の「社内または社外のヘッジ」と、不審取引行為の「人工的な取引状況」です。4つ目は、顧客契約が複数口座の申請を認める一方で、虚偽の登録情報を契約終了の事由にしている、という関係です。
公式メディアの記事は読みやすい反面、規約の改定に追いついていない箇所があります。取引の可否で迷ったら、顧客契約の該当ページか、サポートからメールで受け取った回答を基準にしてください。
Vantageの禁止事項に関するよくある質問
まとめ|手法ではなく「狙い方」で判断される
Vantage の禁止事項について、要点を整理します。
- 両建て・EA・スキャルピング・指標トレードは使える。止められるのは不公正な狙い方
- アービトラージ、価格エラーの悪用、ボーナスを使った両建て、第三者名義の入出金は禁止
- 違反と判断されると、口座の一時停止、利益の取り消し、関連口座の終了まで進む
- 基準は顧客契約と各規約。公式メディアの説明と食い違うときは契約を優先する
- 口座が止まったら、記録をそろえてメールで問い合わせ、書類は10日以内に出す
口座開設の手順は次の記事で解説しています。そのほかの記事はVantage Tradingの解説記事一覧からご覧いただけます。

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